腰【症例紹介】農作業による左臀部の痛みと姿勢の乱れ(70代・男性)

 

今回は、長年農作業を続けてこられた70代男性の施術例をご紹介します。
同じように日常の身体の使い方が原因で痛みを感じている方の参考になれば幸いです。

主な症状と経過

ご本人の訴えとしては、

  • 左臀部の強い痛み(特に立ち上がる動作で悪化)
  • 右足かかとのしびれ
  • 左肘の痛み

中でも今は「左臀部の痛みがつらい」ということで、ご来院いただきました。
症状のきっかけとして心当たりがあるのは、日々の農作業。中腰やしゃがみ姿勢が多く、作業後に立ち上がるたびに腰が痛むようになったとのことでした。

初期は腰の痛みが主でしたが、現在は臀部の痛みが強く出てきています。

身体の状態と原因の考察

診察・触診を行ったところ、立ち姿に明らかな違和感がありました。
加齢による筋力低下もあり、自然と身体のバランスが崩れており、左の股関節が前に突き出た姿勢になっています。

その結果として、

  • 左の仙腸関節
  • 股関節周囲
  • 腰椎

に負担がかかり、今回のような痛みを引き起こしていると考えられます。

施術の方針と内容

症状は慢性化しているため、すぐに痛みを取り除くというよりも、姿勢を少しずつ整え、身体の使い方を変えていくことが重要になります。

今回は以下の筋肉を中心に、鍼灸と徒手療法で調整を行いました。

  • 大腰筋
  • 大殿筋
  • 中殿筋
  • 小殿筋
  • 長肋筋
  • 大腿二頭筋



特に、左中殿筋と大殿筋には筋力の弱化が見られたため、刺激の弱い鍼とお灸を用いて力が戻るようにアプローチしました。

施術後の変化

施術前の痛みを「10」として、施術後は「2」まで軽減し、ご本人も明らかに動きやすさを感じられていました。


右足かかとのしびれと左肘の痛みは、今回の腰部の症状より前からのもので、根本原因は全身のアライメント(身体のバランス)の崩れにあると考えられます。こちらは少しずつ時間をかけての対応が必要です。

今後のケアとまとめ

慢性の痛みやしびれは、「一時的な対処」ではなく、「身体全体を整えていくアプローチ」が大切です。
日常生活の動作を見直し、姿勢や使い方を少しずつ変えることで、再発しにくい身体づくりができます。

同じように農作業やしゃがむ動作が多い方、
「最近なんとなく動きづらい」「痛みが取れにくい」と感じる方は、
一度ご自身の姿勢や身体の使い方を見直してみることをおすすめします。

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