腰【施術例】50代の男性のかた、右足のしびれと腰の痛み
今回は、50代の男性患者さんの症例をご紹介します。
主な訴えは「右足と右腰のしびれや違和感、つま先立ちの不安定さ」です。
◆症状の経緯
患者さんは数年前に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けられました。
手術直後は無事に歩けるようになりましたが、右足のしびれと軽い痛みが残ったまま、今に至るとのこと。
仕事中にぎっくり腰になり歩けなくなったのが手術のきっかけで、それ以前にも何度かぎっくり腰の経験があったそうです。
現在、気になっている症状は以下の通りです:
- 右足のしびれ・違和感
- 右の中殿筋(お尻の外側あたり)や腰(L5付近)の痛みや重だるさ
- 右足だけつま先立ちができず力が入らない
◆診察で見えてきたこと
実際にお体を診させていただくと、次のような特徴が見られました。
- 右下肢(足全体)の筋肉が左より痩せて細くなっている
- 右足の冷えが強く、血流が悪い
- 全身の筋肉量はあるが、部分的に筋や腱が強く緊張している
つまり、ヘルニアそのものはすでに治っていても、過緊張した筋肉が神経を圧迫して、しびれや違和感、筋力低下を引き起こしている可能性があると考えました。
◆施術内容
施術では以下の方針でアプローチしました。
- **パルス鍼(電気鍼)**による筋肉の緩和
対象:腰の多裂筋、大臀筋、中殿筋、梨状筋、ハムストリングス、ふくらはぎ、大腰筋など - 灸施術で血流を促進し、筋肉のこわばりを改善
- 太白(たいはく)のツボを用いて、つま先に力が入りやすいように誘導
- 徒手施術で骨盤のバランスを調整
◆経過と結果
初回の施術後、痛みは軽減し、しびれも楽になったとおっしゃっていました。
また、つま先立ちも以前よりしやすくなりましたが、数秒しか持たない状態でした。
これは、長期間にわたる筋力低下と神経感覚の遅れによるものなので、回復には少し時間がかかります。
週1回の通院を継続していただき、14回目の施術後にはしびれもほぼ解消し、つま先立ちの持続時間も明らかに改善しました。
◆日常でのセルフケアも大切!
ご本人が熱心にセルフケアに取り組まれたことも、回復の大きな要因です。
仕事終わりには、
- 中殿筋
- 梨状筋
- ハムストリングス
- アキレス腱
をしっかりストレッチし、筋肉が固まらないように意識していただいています。
◆まとめ
ヘルニア由来のしびれや筋力低下は、筋肉の緊張や神経圧迫が原因になっていることが多くあります。
手術で構造的な問題が解決されても、「機能的な回復」は別のアプローチが必要になることがあります。
同じような症状でお悩みの方、ぜひご相談ください。
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